timtimny’s 資産運用と酒と御朱印

投資信託による資産運用と趣味についてつぶやきます

限りなくパッシブに近いアクティブファンドを通じて圧倒的な成果を追求する、とはどういう意味なのか?・・・セゾン投信にもう一度聞いてみました

先日のセゾン投信お客さま窓口の返答によれば、2009年の「セゾン投信 中野晴啓の今日から始める長期投資第3回」に掲載されている以下のコメントは、「限りなくパッシブに近い商品」という意味だそうです。

現在、セゾン投信には「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」という2つの商品があります。前者はインデックスファンドを組み入れたパッシブの商品、後者はアクティブの商品です。

一方、先日届いたお客さまへのメッセージ・月次運用レポート 10月号」での以下のコメントからは、「限りなくパッシブに近い商品」という印象を受けません。

そもそも資産運用業界は、指標インデックスをなぞることだけがミッションであるはずがありません。セゾン投信は2つのアクティブファンドの提供を通じて圧倒的な成果を追求してまいります!

草食系男子と思って安心して家に招き入れたら、突如豹変した送りオオカミのような印象です。このときの違和感がいまだに拭えません…。

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山崎元氏のコラムを拝見し、やはりパッシブとアクティブは相反するもの、対立関係にあるもの、という認識を持ちました。

投資信託は、運用方法による違いから「パッシブ・ファンド」と「アクティブ・ファンド」の2つに分かれます。「パッシブ・ファンド」とは、市場全体の平均的な収益を獲得することを目的とし、十分に分散化されたポートフォリオ保有するタイプのファンドです。一方、「アクティブ・ファンド」は、市場や投資銘柄に対するさまざまな調査結果や予測を基にして、市場の平均的な収益率を上回る運用成果をあげようとするものです。

では、セゾン投信の言う「限りなくパッシブに近いアクティブファンドを通じて圧倒的な成果を追求する」とはどういう意味なのか?ますます混乱してきました。

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そこで、再びお客さま窓口に尋ねてみました。偶然なのか、前回と同じご担当者様でしたが、いただいたコメントを要約すると以下のとおりです。

  • 当社のセゾン・VGBFは、各地域の市場時価総額を勘案しつつ、独自に決定した比率にもとづいて世界の株式と債券に幅広く分散投資をおこなうことで、世界経済の成長に連動したリターンを目指すアクティブファンドです。
  • 幅広い国際分散投資によって世界経済の成長に連動する、という点がパッシブな要素です。
  • 世の中にはインデックスを下回るファンドが数多く出回っていますので、世界経済の成長に連動したリターンの獲得を目指すということは、「圧倒的な成果」を追求することと言えます。
  • この方針はファンド設定当初から現在まで一貫して変わっていません。

あくまで個人的な見解ではありますが、外部環境の変化にともなうポジショニングの変更なのだと思っています。

  • 販売手数料を取る高コストなファンドが多かった時代は、それらとの対立軸で「インデックスファンド風」なノーロードの低コストファンドであることをアピール。
  • つみたてNISAを契機に、ノーロードで信託報酬額の低いインデックスファンドが続々と出てきたいま、新たな対立軸として「インデックスを上回るリターンを追求するアクティブファンド」であることをアピール。

だからといって、セゾン・VGBFへの積立投資を止めたり解約する考えは今のところありません。ファンド保有者として「限りなくパッシブに近いアクティブファンドを通じて圧倒的な成果を追求する」姿勢を、今後も見届けていこうと思っています。

 

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