セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドって、アクティブファンドなの??
昨日セゾン投信から届いた「お客さまへのメッセージ・月次運用レポート 10月号」を読んでいて、ん?と違和感を感じた点があります。
すでに日本のインデックスファンドのコストは低コストファンドで有名なバンガード並みの水準にまで行きついていると言えます。
インデックスファンドの低コスト競争は、商品単体での経済合理性を大きく逸脱した、言わば無間地獄の領域に入ってしまったようなものです。
そもそも資産運用業界は、指標インデックスをなぞることだけがミッションであるはずがありません。
セゾン投信は2つのアクティブファンドの提供を通じて圧倒的な成果を追求してまいります!
今となっては信託報酬額が少々高いな、とは思うものの、アクティブファンドの認識はありませんでした。2009年頃のコメントでも、中野社長は「インデックスファンドを組入れたパッシブな商品」と仰っています。
現在、セゾン投信には「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」という2つの商品があります。前者はインデックスファンドを組み入れたパッシブの商品、後者はアクティブの商品です。
30年、50年運用しましょうということであれば、1%の違いが、トータルで30%、50%違うわけですよね。これが複利で効いてきたら大変なことになります。長期投資にとって、コストは命の次くらいに大事。そう考えると、販売手数料を無料にし、信託報酬を抑えるというのは、私たちとして譲れない部分だったと考えています。
また、カン・チュンドさんのブログを拝見しても、やはりパッシブな(=アクティブな要素のない)バランス型インデックスファンドであると思います。
世の中には多くの『バランス型インデックス・ファンド』がありますが、バランスの決定=【資産配分の決定】という観点で見ると、大きく【ふたつのタイプ】に分けることが出来ます。
1.運用会社の考え(予想)に基づいて資産配分を決定・変更を行う。
2.運用会社の考え(予想)に基づかずに資産配分の決定・変更を行う。「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」では・・。
①株式と債券の投資比率は、原則として50:50とします。
②各地域の株式及び債券の時価総額を勘案し、投資先ファンドへの投資配分を決定いたします。配分比率は適宜見直しを行っていきます。
時価総額を勘案し、⇒時価総額の比重に応じて、配分割合を決める方針ですね。
パッシブなバランス型インデックスファンドであるにも関わらず、信託報酬額の水準や信託財産留保額の設定等からつみたてNISAの「指定インデックス投資信託の要件」を満たさず、「アクティブファンド」に分類されたことから、敢えてアクティブと呼んでいるのでしょうか?とても違和感を覚えました。今度電話して尋ねてみたいと思います。